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実はかなり有効?!下水汚泥由来の堆肥について

実はかなり有効?!下水汚泥由来の堆肥について

2021.01.15

下水道に流れた生活排水などは下水処理場で様々な工程を終えたのち、綺麗な水へと生まれ変わりますが、全てが綺麗な水となり川や海などに還っていくわけではないのです。

 

なぜなら、水を綺麗にしてくれるために働いた微生物たちが、増えすぎて余剰となるため処分する必要があるのです。その微生物の集合物を一般的に汚泥と呼んでいます。

 

そのような「残ってしまった汚泥」が堆肥として利用されていることを知っていましたか?

 

本記事では、下水道で発生する汚泥(下水汚泥)を堆肥として有効利用することについて紹介していきます。この記事を読めば、以下3つのことがわかるようになるでしょう。

 

●  そもそも下水由来の堆肥とは何か?
●  下水由来の堆肥を用いるメリットとは?
●  下水由来の堆肥は環境に良いのか?

 

そもそも下水由来の堆肥とは

まずは、下水由来の堆肥について詳しく紹介していきましょう。

 

下水由来の堆肥、正式には「汚泥発酵肥料」とは、下水処理場での水処理工程で発生した汚泥を脱水し、それを堆肥化したものです。

 

日本は古くから、し尿を肥料として活用する文化がありました。つまり、下水汚泥の中にも、作物の育成に有効な成分が多く含まれているということです。

 

そのため昔から下水汚泥の堆肥化は行われていましたが、一般の方々にはあまり利用されてきていません。それは、やはり下水道や下水汚泥に関するマイナスなイメージが関係していると考えられます。

 

そんな下水由来の堆肥ですが、使用することで様々なメリットが存在しているのです。このメリットを正しく理解することができれば、下水由来の堆肥についてのマイナスなイメージを払拭できるでしょう。

 

下水由来の堆肥を使うメリット

本記事で紹介する下水由来の堆肥の使用におけるメリットは3つ存在しています。

 

1. 作物の成長をしっかりと助長する


2. 入手価格が安価


3. 環境にやさしい

 

これら3つとも、下水由来の堆肥の使用における大きなメリットとなります。1つずつ、説明していきます。

 

 

1.  作物の成長をしっかりと助長する

下水由来の堆肥は、植物の成長に対して必要な窒素やリン等を中心とした栄養分、ミネラル分を豊富に含みます。そのため、堆肥としても、かなり有益なのです。

 

下水から作られた堆肥とだけ聞いてしまうと、どこか抵抗感があるかもしれません。
冒頭の“日本は古くからし尿を堆肥として使っていた”という話に戻しますが、「現代社会のような科学や技術がない時代を生きた人々の知恵」が確かであるということが、下水由来の堆肥が有効であることの理由として一番有力なのではないでしょうか。

 

2. 入手価格が安価

下水由来の堆肥は、もともとは廃棄するはずであった汚泥から作られていますし、発生元が自治体の事業であるため、価格はかなり安価になり、手軽に入手可能です。

農業を営んでいる人や、堆肥が欲しいと思っている人は、「できるだけ安く良く効く堆肥を購入したい」と思っていることでしょう。

 

このような人が、下水由来の堆肥を利用することで、費用をぐっと抑えることができるため、経済的にもメリットがあるのです。

上記にて、この下水由来の堆肥は一般消費者に向けてはあまり流通していないと記述しました。ですが、この下水由来の堆肥を購入できる施設も、多く存在しています。
その1例としては、佐賀市下水浄化センターで販売されている堆肥であり、その価格は、10kg 20円です!!

 


このように、かなりお手頃な価格で、佐賀市周辺の方々が購入することが可能です。佐賀市以外にも、下水汚泥由来の堆肥を販売している市町村は数多く存在しています。当社の益子事業所もその一つです。

 

下水由来の堆肥の使用に興味がある方はこちらまでお問い合わせ下さい。

 

和饗エコファーム株式会社
http://wakyo-ecofarm.co.jp/contact/

 

 

3.環境にやさしい

下水由来の堆肥の元となる汚泥は、「下水処理の際に発生した廃棄されるもの」です。 何も処理をしなければ、そのまま処分されていくものです。

 

下水汚泥には、重金属が含まれているから環境に悪いと言われたのは、今や昔の話です。現在では、下水に流れ込む時点での厳しい水質確認が行われていますし、堆肥になった時点における国の規制値も明確化されていますので、堆肥の農業利用における重金属問題の心配はありません。

また、堆肥化工程において、温度が高い状態を維持する事で、大腸菌などの悪い働きをする微生物が死滅しています。

現在、一般的に流通している化成肥料には、即効性もあり、施肥量の計算も安易ではありますが、土壌に大きな負荷がかかることが問題となっています。一方、下水由来の堆肥には、有機物や腐食物質などが多く含まれるため、土壌中の微生物が活発に働くようになり、農作物に好影響が生じています。

 

 

最後に…環境に寄り添った生き方をしよう

本記事では、「下水由来の堆肥」について紹介してきました。 昨今では、地球温暖化や環境汚染など、様々な環境問題が注視されています。 そんな中で、私たちでもできる方法で、環境を守ることが大切です。

 

もし、あなたが農業に携わっているのなら、下水由来の堆肥を使用することで大きく環境保全に繋がります。また、作物をすくすくと、そして美味しく育てていくことが可能になるのです。 まだまだ先の未来のためにも、「環境に寄り添った暮らし」を意識してみましょう。

 

●当社の技術と堆肥化事業について
https://kyowa-kako.co.jp/business/resource-recycling/

 

●堆肥化施設一覧
https://kyowa-kako.co.jp/institution/composting/

 

●その他関連ページ(KYOWA KAKOの循環型農業事業)
https://kyowa-kako.co.jp/business/agriculture-food/

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