共和化工株式会社

RESEARCH

環境微生物学研究所

環境を守る微生物利用のための技術開発

環境を守る微生物の基盤的研究、微生物利用のための技術開発を中心に
環境問題に関わる科学技術の開発を通して、社会に貢献することを目指します。
環境微生物学研究所
環境微生物学研究所 所長 吉川 泰弘 -Yoshikawa Yasuhiro-

環境微生物学研究所 所長 吉川 泰弘  -Yasuhiro Yoshikawa-

持続可能な社会を実現するためには、地球が果たしてきた生物資源の環 境循環を維持する戦略を立てる必要があります。大量生産・大量消費、 高度経済成長主義をやめ、環境循環を行動の基本に据える必要がありま す。目に見える生物だけでなく、40 億年、地球の生命体を支えてきた目 に見えない微生物に目を向けることが重要です。土壌微生物、水生微生 物、海洋微生物などがいなければ、植物も動物も存在できません。 「汚泥」を「肥料」として植物を育てることは、この問題の解決策の一 つです。下水汚泥やと畜場汚泥は決して、汚れた「泥」ではありません。 40 億年前から生息している細菌や原生動物の集合体である微生物資源 (マイクロ・バイオマス)です。また、「堆肥化」と呼ばれていますが、実 際には高度好熱菌(サーモバクテリア)による微生物資源の高熱生分解 です。有機物を無機物に戻し、独立栄養の植物が利用できる栄養源に 変換するプロセスです。地球上の生き物が営んできた生物資源の環境循 環を、微生物の視線で科学しようというのが「共和化工・環境微生物学 研究所」の理念です。
 
 
  • 事業所名
    共和化工株式会社 環境微生物学研究所
  • 所在地
    東京都町田市忠生2-15-5
  • 登録
    環境計量証明事業 濃度(水又は土壌) 東京都知事登録第750号
  • 有資格者
    環境計量士(3名)土壌医(1名)

研究所の活動

RESEARCH RESULT
堆肥中の微生物
堆肥中の微生物
高温好気性型堆肥から単離された新属新種の高度好熱菌 Calditerricola satsumensis YMO81株(左:走査型電子顕微鏡写真)
遺伝子工学的手法による微生物群集の解析
微生物の挙動の把握や、微生物の持つ有用酵素・生理活性物質の探索を行い、より信頼ある技術の開発に努めています。
農業利用における植物の病害予防
農業利用における植物の病害予防
高温好気性発酵により「廃棄物」から「有用資源」に生まれ変わった堆肥には、肥料成分だけなく、様々な土壌活性化作用があることが知られています。 堆肥を使った病害予防、農業技術向上の研究・開発は最重要課題の一つです。
環境微生物の分類同定
環境微生物の分類同定
水処理に活躍する微生物、堆肥の中に住む好熱菌など環境微生物の姿を捉え、未解明の微生物の分離同定を進めています。
共同研究
共同研究
北海道大学、理化学研究所との共同研究で世界で初めて、生きたままの細菌細胞の内部構造を観察することに成功し、世界的に大きな反響を呼びました。この他にも、多くの大学や研究機関と共同研究を組み、学術の進展に寄与し、技術の発展に貢献します。
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