館林市、板倉町、明和町の地域の共通課題であるごみ処理について、1市2町が運営する館林衛生施設組合が取り組むことになった。従来からあるオープン型のものとは違い、屋根や壁を備えた『クローズド型』を採用したことにより天候の悪影響を受けずに計画的な浸出水の処理が可能になり、周辺環境への負担軽減を考慮した施設。
●浸出水調整設備
調整槽にて水質の均一化と移送水量の調整を行います。
●カルシウム除去設備
浸出水中に含まれているカルシウムを炭酸ソーダを注入することにより、沈殿除去します
●生物処理設備
浸出水中に含まれるDBO(有機物)や窒素などは、接触材に付着している微生物の作用により取り除かれます。
●凝集膜処理設備
浸出水中に含まれるCODやSSなどは、薬液を添加し、精密ろ過と呼ばれる膜により取り除かれます。
●高度処理設備
これまでの工程で取り除けなかったCODを活性炭により吸着除去します。
●脱塩処理設備
浸出水の循環利用を続けていくことにより、焼却灰に含まれる塩素イオン濃度が水中に溶け出し、濃度上昇により施設へ悪影響を及ぼしてしまいます。本施設では、電気透析法による脱塩装置を導入しています。
●濃縮塩乾燥設備
脱塩装置により濃縮された塩水は、乾燥機により水分を蒸発させ乾燥塩として出荷され路面の凍結防止剤などに有効利用されます。
施設名称:めいわエコパーク
敷地面積:21,307㎡
工期:2015年(平成27年)9月30日〜207年(平成29年)11月30日
<埋立施設>
■埋立面積:2,700㎡
■埋立容積:19,000㎡
■埋立方法:サンドイッチ方式
■埋立期間:7年
■埋立対象:焼却残渣・飛灰固化物
<浸出水処理施設>
■処理能力:5㎥/日
■放流方式:無法流式
■処理方法:カルシウム処理+生物処理+凝集膜処理+高度処理(活性炭吸着)+脱塩処理+消毒
群馬県邑楽郡明和町千津井1019-1